新年度がスタートしました

こんにちは。

4月になり、新しい生活をスタートさせた方も多いのではないでしょうか。

新年度ということで、私も心新たに頑張りたいと思っているところですが、そこで今回のブログは、仕事に対する姿勢や志に私がとても感銘を受けた人物を紹介します!


みなさん、美濃焼ミュージアムにこのような大きな陶板が飾られているのををご存知でしょうか。

豊かな色彩とダイナミックな構図で海女たちがいきいきと描かれているこの作品は、加藤士師萌氏の「南海の女」です。

よく見るとたくさんの魚で縁取られていたり、二人の海女の後ろで海に潜る海女たちの様子も描かれていたりと見ていて飽きない作品です。


加藤士師萌は色絵磁器で国の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に指定されていますが、彼は、「幅広く手掛けなければ、陶磁の本質を知ることもできず、結論が出ない」と考え、特定の技法に専念するのではなく、貪欲に、色絵、金襴手、古瀬戸、釉裏金彩などあらゆる技法に取り組み制作の幅を広げました。


図案家志望だった彼は図案や絵画においても研鑽をつんでおり、この陶板も自らのスケッチをもとにした図柄を陶芸の技法を駆使して表しています。陶板の上にこのように細やかな表現を繰り広げるのは彼だから成せる技だと感じます。


一つのことを極めることでさえとても難しいことですが、加藤士師萌氏の作品や仕事への心構えを見ると、単に「器用な人」では済まされないと感じます。

アンテナを高く高くはりめぐらせ、そこからあらゆるものを吸収しようとした加藤士師萌の柔軟さ、しなやかさ、そしてその背後にある堅い意思や情熱を感じて頂ければと思います。


(松原)

Minoyaki Museum Official Blog

多治見市美濃焼ミュージアムの公式ブログです。展示、イベント情報など日々更新しています。

0コメント

  • 1000 / 1000