情熱の灯

こんにちは。

昨日はブログで華やかなナイフのご紹介をいたしましたが、今日も引き続き春を待ちわびている私が、なんとも色鮮やかで美しい作品をご紹介いたします。

岐阜県重要無形文化財である五代 加藤幸兵衛の「萌黄地金襴手魚草文水指」です。

鮮やかな緑に金色がよく映えてその美しさは言うまでもなく、水草がゆらゆらとゆれる中、魚たちがその隙間をぬって泳ぎ、そしてより一層その水草のゆれが大きくなる、そんな情景が伝わってきてまるで水のなかを見ているような生命を感じる作品です。

五代 加藤幸兵衛は岐阜県陶磁器試験場長を無報酬で務め、23年間の長きにわたり美濃焼の開発や研究、そして教育に尽力しました。

そのやきものに対する探求心とあくなき情熱の灯は彼の見事な作品に反映され、今もなお消えることなく見るものを惹きつけることでしょう。


古今東西のあらゆるやきものに憧れ、とりわけ中国磁器に関心をよせていた五代 加藤幸兵衛はそれらの技法の研究を生涯にわたって続け、挑み続けました。

金欄手もその一つで、金襴手とは金箔金泥の文様を浮き上げる工夫のことで下地の色によって赤地、白地、瑠璃地、萌黄地、三彩地などがありますが、この萌黄地は金襴手の中でも最高級の作風と称されています。


五代 加藤幸兵衛の情熱の魂が宿る作品は当館の常設展「現在美濃陶芸の精華」でご覧いただけます。

ぜひご覧ください。



Minoyaki Museum Official Blog

多治見市美濃焼ミュージアムの公式ブログです。展示、イベント情報など日々更新しています。

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