窯跡

こんにちは。

今日はしとしと雨降りの日です。

そんな中でも足を運んでくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。

ありがたいです。

雨の日こそ、館内でゆっくりしていただけたら幸いです。


さて今日は、視点を変えてお茶碗が焼成されていた窯跡をご紹介します。

こちら、ミュージアム内にある窯跡「住吉16号窯」です。

窯跡、ごっそり持ってきました。

住吉古窯跡群は、多治見市住吉町7丁目の山地などに分布し、平安~鎌倉時代に操業されました。平成25年5月から翌年1月にかけて、市教育委員会が発掘調査を行ったものです。この窯は、稼働時期は10世紀代だったと考えられており、緑釉陶器の2次焼成専用の窯で、東農では初めての発見例です。


ではその緑釉陶器について。

日本では飛鳥時代(6世紀末~8世紀初頭)の後半から、緑釉単彩の鉛釉陶器の焼成が始まりました。平安時代(8世紀末~12世紀)の緑釉陶器は祭祀のうつわが多く、上流階級が用いる高級品でした。平安時代初期に京都で生産が始まった緑釉陶器は、後に美濃窯でも焼かれていたことが知られていたものの実態は不明だったため、この発見は画期的なものでした。


それら緑釉陶器も、ミュージアムでご覧いただけます。

緑釉陶器は、無釉の素地を焼成(1次焼成)した後に、鉛釉を施して緑色に発色させる低火度焼成(2次焼成)を行います。そのため壊れにくく、完全な形で出土された緑釉陶器は美濃窯では発見されていません。こちらは素地のまま完全な状態で出土されているため、1次焼成したまま窯に忘れてしまったんでしょうか…。


今から1000年ほど前の窯跡を目の前にし、確かにここで人が窯を焚いていたんだと、ミュージアムで歴史をぜひ実感してみてください♪

Minoyaki Museum Official Blog

多治見市美濃焼ミュージアムの公式ブログです。展示、イベント情報など日々更新しています。

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