茶、茶碗、そして芸術

こんにちは。

今日は朝から気持ちのいい青空ですね。


先日はお茶室のご案内を致しましたが、茶碗とお茶の文化は切っても切れない関係で、今はご飯を頂くイメージが強い茶碗ですが、その字のごとく、もともとはお茶を飲むための器でした。


みなさんは日根野作三という人物をご存知でしょうか。

戦後日本の陶磁器デザイン界をリードした熱血デザイナーであり、この美濃でも安藤知山、五代加藤幸兵衛、安藤秀二らのよき理解者を得て陶磁器に関わる活動に取り組んだ人物です。

この日根野作三の茶と茶陶に対する考え方がとても素敵だと感じたので今日はそれをブログに書きたいと思います。


日根野は茶とは一言でいえば「テーマをもった美的サロン」であると語っています。

彼は茶と茶陶の歴史を次のように振り返ります。

室町時代の茶碗は唐物を尊び、天目や青磁が好まれており、利休は侘茶を提唱し、高麗茶碗や楽焼をはじめました。いずれもギリシャ美学的な左右同形の部類です。その後、利休の弟子、古田織部は沓茶碗のような左右非対称の茶碗を創作し、茶の美学に大きな影響を与えました。

その後、小堀遠州は「綺麗侘」と称して、仁清茶碗等を用います。


日根野はこれこそがまさに茶の精神であると考え、現代の形式のみにとらわれた茶道を批判しています。

変わらない大切なもののうえに、創意創作をもって変化してきた茶の文化こそが芸術であり、芸術とは自由自在な個性的なものでどのような形式もない、そんな考え方にとても感銘を受けました。


みなさんも、ぜひ、自由な感性でこのミュージアムでのひとときをお過ごしください。

日根野作三「紫釉凸印花茶碗」


当館も日根野作三の作品を所蔵しておりますので、また皆さんにご覧いただく機会を作っていければと思います。





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