随縁

こんにちは。

朝から降っていた雨も止んで、少しだけ青空が見えてきました。

本日が今年最後の開館日になります。

今日は、常設展「荒川豊蔵展示室」をご紹介します。

荒川豊蔵(1894-1985)は、「志野」「瀬戸黒」の美濃焼の2つの技法で、昭和30年に国の重要無形文化財技術保持者に認定された、いわゆる「人間国宝」です。


なぜ美濃なのに、隣接する愛知県の地名「瀬戸」が技法名に使われているの?と思われる方も多いはずです。

それについては、長い美濃焼の歴史を探ってみると面白いですよ。


「志野」や「瀬戸黒」「黄瀬戸」の桃山陶は、実は長い間、瀬戸で生産されていたと考えられていました。

しかし、それが美濃の技法だったことを証明した人物が荒川豊蔵です。


きっかけは、「銘玉川」の高台(器皿の底部)に付着した土が「瀬戸の土ではないのでは?」という疑問から。

豊蔵は、大萱(岐阜県可児市)の牟田洞窯で志野の筍絵の陶片を発見します。

また、当時の通説を塗り替えた大発見の後、豊蔵は牟田洞窯の開祖が自身の先祖に繋がることを知ります。

発見のきっかけとなった「銘玉川」が、豊蔵が発見した陶片と同じような筍絵であったことも、縁を感じずにはいられませんでした。


ミュージアムの荒川豊蔵展示室は、豊蔵に師事していた加藤孝造氏からの多くの作品の受贈を機に、今年、平成28年4月28日に開設されました。


豊蔵の座右銘となった「縁に随う」。

当展示室で、人間国宝の技術とともに感じていただきたいと思います。


来年は、1月4日からの開館となります。

来年もどうかたくさんの方とご縁がありますように。

よいお年を。

Minoyaki Museum Official Blog

多治見市美濃焼ミュージアムの公式ブログです。展示、イベント情報など日々更新しています。

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