多治見で感じるペルシアの風

先日、ミュージアムでお抹茶を召し上がって頂けるとご案内しましたが、今月のお椀に、人間国宝、加藤卓男先生のラスター彩茶碗がございます。

鮮やかな色彩と独特の模様で見るものを惹きつけるこのラスター彩茶碗。ラスター(Luster)とは「光沢」または「輝き」を意味します。

遠く離れた異国の地ペルシアに美濃の織部と通ずる近似性を感じ、その魅力に取りつかれた卓男先生が中でも特に衝撃と感動を受けたのが、ラスター彩であり、その輝きを「蠱惑」(人の心を惹きつけて惑わすことの意)と表現しました。

12~13世紀に栄華を誇ったペルシア陶器はモンゴルのペルシア侵攻以降衰退し、技術の継承が途絶えたうえ、ラスター彩は世界中の美術関係者の間で復元不可能とされる極めて難しい技術でした。

数々の困難の連続を乗り越え、卓男先生の手で再現された美しいラスター彩の茶碗。ぜひお手にとってペルシアの風を感じてみてはいかがでしょうか。

また、ミュージアムでは卓男先生の三彩花器「豊容」もご覧いただけます。

Minoyaki Museum Official Blog

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